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吉夢通信

吉夢通信

梅見月によせて・・・・。

2014年02月27日
posted by 吉夢 女将

2月は、如月=衣更着=きさらぎとも言い、
旧暦二月でも、
まだ寒さが残っているので、
衣(きぬ)を更に着る月との別名がある程、
まだまだ寒く、何枚も重ねて着ている1枚を脱げない毎日です。

 

「♪♪ 冬も菜種の花が咲く ♪♪」と唄われる、
花の房総でも、今年は2月に入り、
大雪により、キャンセルという波に襲われ、
ご旅行を楽しみなさっていた皆さまへも、
お越しをお待ちしていた私共も、
残念なことになってしまった2回の週末でした。

 

これは、私共旅館業に限らずで、
どの業種の方でも大なり小なり、
影響を受けずに過ごせた方は、
おられないと存じます。
感動を残した、ソチオリンピックも閉幕をむかえ、
あと数日で3月!!
庭の沈丁花が、ほのかに香り始めると、
私は、遠い昔の中学校の卒業式を必ず思い出します。

 

只今、吉夢別亭、
3月20日オープンに向かい、後1ヶ月をきり、
工事も着々と進み、最後の追い込みにかかっております。
通常2名様、洋室ベット対応で、
ベットも、ごゆっくりお休み頂けるように、
こだわった物を選び、ご用意いたしました。
最近は、ベット部屋のご要望が大変多くなりまして、
私も、お客様のアンケートを読ませて頂く度に、
その思いが強くなっておりました。
お待たせいたしましたが、念願が叶い、
これでまた、お客様の選択肢が増え、
ご満足頂けたら、こんなに有り難いことはありません。

 

1階は、客室とお食事処「夢あかり
ご家族で・・、ご友人で・・、
カップルで・・。
海の幸をお召し上がり頂きながら、
楽しい会話で、心もほんわか・・・心にあかりが灯るように・・。
社長と、生まれたばかりの、子供の名をつけるように、
思いと願いを込めました。

 

子供と言えば、
お一人の客室係の方が今月末、
寿、おめでたでお辞めになります。
先日、「今日で、このお着物着るのともお別れね!」って、ご宴会場の前で、
ちょこっと、言葉をかけましたら、
「はい!」と、やり遂げた満足感のあるお顔で、
私に、きっぱりと返事を返してくれました。
周りに居るスタッフも、皆ニコニコ。
もう、ぽっこり大きなお腹が目立つようになった今まで、
着物姿で忙しいお正月も、良く頑張り通してくれ、
2月の今の今まで、働きつづけてくれました。
6月には、可愛い女の子の母になります。
あの子なら大丈夫!!
しっかり者の、頑張り屋さん!
社長も、客室係の同僚が、内緒で用意した思い出アルバムに、
{ 陰、日なた無く、良く働いてくれました!! }と、書いておりました。
幸せになって下さい。
寂しいけれど、彼女は今、吉夢での役割を果たし、
希望と喜びに満ちて、お子さんの胎動を日々感じながら、
やっと、少しの休息に入れます。
本当にありがとう!
毎日、色々なことがあったけれど、
貴女が高校を出て、吉夢を選んでお勤めして下さり、
綺麗な客室係さんと、アンケートに書かれ、
働き者で私達は随分と助けられました。

 

先日は東京から、
昨年大卒入社のフロント営業の男性のご両親が見えられ、
1泊されて、お帰りくださいましたが、
私は、用事があり、
前日、ご両親さまへのご挨拶代わりの手紙を彼に渡して、
出掛け帰りましたら、
お母さまが、「貴男は人に恵まれたわね!」と、
言い残してお帰りになられたと聞きまして、
スタッフ皆の動き、言動を直に見て、そうおっしゃられたのでしょう。
それを報告されて、
何とも幸せな気持ちにさせて頂きました。

 

サービス業、毎日驚くような事もありますが、
喜びもあり、出会いもあり、
そして別れもあり・・・。
色々なドラマのある吉夢で共に働かせて頂き有り難い!と、
しみじみ感じる今日この頃・・・。
早春の小湊へどうぞ皆さまもお出掛けください!

 

今日も、生かされ・・やはり深い感謝!!

 

人知らずとも 我が良心これを知る
( 同志社大学創立者 新島 襄 )