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吉夢通信

吉夢通信

弥生月によせて・・・。

2017年03月26日
posted by 吉夢 女将

花冷えと申しましょうか、春の足音は確実に聞こえていますが、

外出時にはまだまだ羽織るものが、一枚必要な毎日です。

我が家では、桃の木のピンクが何とも可愛いらしく、

その花びらが増えていくのが、毎朝の楽しみになっております。

  

吉夢でも、春休みとなりお陰さまで、ご家族連れやご友人等々のお客さまで、

連日、賑わっております。

 

私も、コーヒーコーナーに張り付いて、

お越し頂いたお客さまへ、ある時間まで、お茶出しをさせて頂いております。

私は、カウンターの中で、ロビー側で客室係のお姉さん方が、

お客さまに、お茶の接待をさせて頂き、

その折、一言二言、客室係の方達との会話の中で、

気付いた事をお伝えしたり、感じたことを話してみたり、

この時間も、私にとりましてとても大切な時間となっております。

  

もうもう、私が先頭きってロビーのお客さまの居られる処で、

自ら采配する事など、何一つ無く

客室係のお姉さん方には、

気持ちよくお客さまをお迎えしお接待できるように、

彼女達に、自ら心を寄せる・・・そちらに私の務めがあると考えております。

その潤滑油になる言葉かけが、『 ありがとう 』

只々この「ありがとう」に、私の思いのすべてが集約されております。

 

以前、「ありがとう」を、日に何千回、何万回言葉に発すると、

ミラクルが起る等と聞いたことがありますが、

何も無い無いづくしの私が、現在こうしていられる事が、既にミラクルな事でして、

「これで良し!!」「これで有り難い!!」と捉えて、日々過ごしております。

現実いつも、神様仏様のような気持ちではおれませんが、

あとでこれも私に大事な事柄と消化し省りみれば、それもまた、

そんなに難しい事でもなくなります。

 

都会でも、外食産業の閉店が相次いでいると耳にしました。

人手不足が理由とのこと。

拘束時間が長く、その割りに給与が低い、労働環境が悪いイメージの定着等、

私共旅館業も、他人事として見ておれません。

社長や私も、お客さまの満足度は当然の事ですが、

働いて下さる社員さんへも、

毎日生きがいを持って働ける職場つくりに、

これからも、心を配ってまいりたいと念じております。

4月1日は、吉夢でも数名ですが、

新人さんをお迎え出来ることになりました。

一緒に吉夢号に乗船下さる若い方々が、スムーズにお乗り頂け、

共に手をたずさえ、良き航海となるよう、

しっかり舵取りさせて頂きたいと存じます。

 

夕陽の落ちる時間も随分と遅くなりました。

刻一刻移り変わる大自然のあり様の中、今日も生かされ大き感謝!!

  

東日本大震災からまる6年、各地で追悼行事が行われました。

あの日、私は市内の亀田病院で、

社長の不整脈のアブレーション手術の終わるのを、

いまかいまかと待っていました。

無事に終わったと看護士の方が伝えに来て下さり、

安堵しておりました途端、大きな船の揺れのようなものに襲われ、

その後は、ゆ~らゆ~らと船酔いになりそうな揺れに、

驚いて11階のタワーから、直ぐ前の海を見渡すと、

何隻もの船が沖を目指し、

また救急へりポートまで海水が浸水し、

当の社長は、綺麗な花畑を見ていたようで、

震災をまったく知らぬが仏でございましたが、

その時、あのような大きな震災になるとは、想像だに出来ない、

3月11日、14時46分でした。

福島からのお子さんが、学校でいじめられていると・・。

言語道断!!

被災された方々の傷口に塩を塗るような・・、

そんな事がまかり通る訳がありません。

天知る 地知る 己知る

平和な世界は足元から・・・。