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吉夢通信

吉夢通信

暮古月によせて・・・。

2018年12月21日
posted by 吉夢 女将

寒気が日増しに厳しくなり、

12月も、いよいよ押しつまってまいりました。

白い水仙は寒さの中、健気に咲き、

この時期、色の少ない庭を彩ってくれています。

 

5部屋のリニューアル工事完成、調理部長の「現代の名工」の受賞祝賀会等々、

吉夢の10大ニュースも、あげればキリがありませんが、

お宿業にここでいったん終わり!はございません、

今年もここまで何はともあれ、無事に辿り着けましたことに、

感慨深く、只々感謝の念が、わいてまいります。

   

何しろ12月は、あわただしく毎日が過ぎていくので、

普段の月よりも、カレンダーとにらめっこする事が多く、

門松、のし餅、鏡餅、お飾りの手配、頂き物のお礼状書き、

ひとつづつ、印をつけ確認しながら・・、

そうそう!大事な年賀状もありました。

そして、半纏を冬バージョンに交換等など、

寝ていても、あれしてこれして、それはお願いして、と、

最近単語が直ぐ出ないとの合併症と共に、

錆びかかった脳を少しでも活性化させて、

フルバージョンで、取り掛かっております。

何も、西暦と日付が変わるだけの事!なんて、

気休めは一人思うだけにして、

坦々と事を進めていくことだけに神経を集中させております。

 

来週は、吉夢恒例のクリスマスが、24日、25日で開催され、

そして週末には一気に、怒涛の年末に突入してまいります。

今年の年末、年始も、お越し頂きましたお客様に、ご満足頂けますよう、

社員さんと共に、お接待に努めたいと存じます。

沈む夕陽を眺めながら、ゆっくりと湯舟につかり、

美酒と共に、板前さんが精魂こめたお食事に舌鼓をうち、

一年のお疲れを、お取りいただけたら、

お宿業の私どもの冥利に尽きると存じます。

カラオケ、卓球台、夕食後のロビーコンサート等、

併せてお楽しみ頂けましたら、何より有り難いことでございます。

 

「光陰矢のごとし」

平成最後の師走も余日、数えるばかりとなりました。

今年も賜りました沢山のお陰さまに、深く頭を垂れ、

見上げた空には、冬の大三角。

来たる年も、平和でありますようにと、祈りつつ、

今日も生かされ、許され大きな感謝!!

 

先日出先で、昼食にお寿司屋さんに入り、

途中酢の物に、むせた咳を聞いたお店の年配の女性が、

さっとペットボトルのお水を目の前で開け、

持って来たコップに注いで下さり、

私も心で、「これこそサービス業!」なんて、

「残りは、どうぞお持ち帰りください!」と、

素晴らしいお接待だと、喜んでお店を出たのはここまで。

家に帰り、改めて見返せば、しっかりレシートには、水1ケ、

だまし討ちにあったようで、気分の良いものでは無く、

これは同じサービス業に携わるものとしてどういうものだろかと、

何か釈然としない思いで、他の方にもこんな事してなければ良いが、

なんて思ったりもした、出来事でした。

2020と叫ばれる昨今、

人を見たら・・・なんて、寂しい国にはしたくないですよね。