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吉夢通信

吉夢通信

神無月によせて・・・。

2020年10月26日
posted by 吉夢 女将

秋も深まり、野原は一面、

セイタカアワダチソウの黄色一色に、染まっております。

  

我が家は、庭のすだちの木から毎日、ジューシーになった実を、

数個取ってきては、朝のトマトジュースに入れたり、

秋の焼き魚にふんだんにかけて、楽しんでおります。

何しろ、健康第一!!

有り難い事に、GOTOキャンペーンで、

連日、お客様にお越し頂き、社長や私は、

吉夢の関所、玄関で一人も洩らさぬように、

消毒をお願いし、検温を行っております。

社員さんが、お越し頂いたお客様に、

毎日、懸命に接客している姿を見ますと、

老婆?の私も、モリモリと、力が湧いてまいります。

1年365日、共に働き、共に汗を流して、

吉夢を色々な場所から、支えてくれている社員さんには、

いつもの事ながら、有難いとしか、言いようが無い日々です。

 

只今、大変ご要望の多いベット対応のお部屋の増室へ、

まず、3部屋を皮切りにと、社長と、壁紙、畳、ベットを選びまして発注、

簡単プチリニューアル中でございます。

11月には完成予定で進めておりますので、

暫くお待ち頂けますよう、お願い申し上げます。

  

人生山あり谷ありと申しますが、

自分は小さい時より、気の休まる時が無かったと、

社長、数日前にも、漏らしておりました。

以前から何度も聞いているフレーズですが、

旅館に生まれ、育ち、学校と部活にいそしむ多感な中学生の時に、

先代の父は、病床で、日中旅館を切り盛りする、疲れた義母に変わり、

毎晩夜中に、トイレにお連れするのが、社長の役目で、

あの当時、トイレが部屋には無く、

眠い目をこすりながら、大きな身体の父を支えながら、

また、朝はお風呂の介助をし、登校したとの事。

高校生に入り、その父との思いもかけない死別を経験し、

長い休みには、布団上げに始まり、ありとあらゆる旅館の仕事に勤しみ、

もう既に運命は、この頃から動き始めていたのだと存じます。

   

人はそれぞれ、お役目を持って生まれ、この世は魂の修行の場。

その人しか分らない悩みや苦しみを、課題として持たされ、

それを毎日生きながら、最善の答えを導き出して行く。

最も相応しい、誰とも違う問題を、その人だけに、用意下さるので、

その問題をスルーして逃げても、また同じような問題が出て、

これはもう、逃げては通れない、

「ドスコイ!」と、受けて立たないとならないのだと。

やっと白髪も増え、年を重ねるごとに、少しづつですが、分かってまいりました。

 

宇宙の法則、営みは、優しく・・されど厳しく。

今日も、大いなるものに、生かされ導かれ・・大きな感謝!!

 

寒さが増してきますと、

一日の勤めを終え、夕陽は一段と鮮やかな光を放って、

山へと、消えていきます。

その神々しさに、思わず心で手を合わせ、

一日の御礼を申し上げて、見送ります。

「一日一生」

更なる魂力を鍛えて、山、谷乗り越えてまいります。

今月の荒了寛氏のカレンダー、本題にぴったりと、

我ながら、驚いております。