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吉夢通信

吉夢通信

早苗月によせて・・・・。

2012年05月25日
posted by 吉夢 女将

小湊の山々は、新緑に萌え、

一雨ごとに、緑が増してまいりました。

  

5月を迎えると、俄然元気が増すのが私共の社長、

「生まれ月は、やっぱり気持ちが良い!」と、

毎朝、5時に起きては内浦県民の森までの道をウォーキング!!

夫婦、元気が一番!何より有り難いと、思える年になりました。

  

今日は、私事ですが、東京から小湊へ嫁ぎ、

30数年の年月を迎えさせていただきました。

「若いうちの苦労は買ってでもしなさい!」と、

生家の母や兄に送り出され、東京から未知の土地に足を踏み入れ、

何も分らないまま、只々夢中で、

毎日々、目の前に起こる様々な事を何とかこなし、

4人の子供を授かり、

年月を経て今、静かに思えることは、

沢山の方々の許しの中で、

私は生き、生かされて来たという、

このただ一点に絞られると言えることでしょうか。

  

世の中には、成るべくして、今のある方、

えっ!あの人が・・・・・!の二通り在るとしたら、

私は、絶対後者のほうなのです。

不器用で、秀でた才覚、才能がある訳でも無い、

今でも、人前でのご挨拶は苦手で慣れず、ドキドキ!

そんな私がどうして・・・・。と、問われても、

人智を超えた大いなるものに、

やはり許されてここに居るとしか、言いようが無いのです。

  

以前読んだ、マザーテレサの修道会では、

空腹の人たちへの炊き出しがあり、

マザーテレサは、

配り終えて戻って来たシスターたちに、

受け取る一人ひとりに微笑みかけること、

ちょっと手に触れて、ぬくもりを伝えたか、

短い言葉がけを忘れはしなかったかと、

いつも、確認されたそうです。

言葉には、そこに愛がこめられている時、

起死回生の力があると。

「寸鉄人を殺す」という言葉がありますが、

短い言葉でも、相手を生かすことも、

殺すこともできるという意味ですが、

言葉は、日本人は言霊とも言い、

私が、いままで出逢った方々から、

頂戴した数々のぬくもりのある言葉を今日を機に、

みずから発していけるものになりたいと祈る今日この頃です。

 

はちはお花のなかに、

お花はお庭のなかに、

お庭は土べいのなかに、

土べいは町のなかに、

町は日本のなかに、

日本は世界のなかに、

世界は神さまのなかに。

そうして、そうして、

神さまは、

小ちゃなはちのなかに

( 金子みすゞ はちと神さまより )

  

  (荒 了寛師 5月のカレンダーより)