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吉夢通信

吉夢通信

夢見月によせて・・・・。

2013年03月29日
posted by 吉夢 女将

今年は、桜の開花も早く、

小湊では、名産のひじき刈りが始まっております。

 

春休みシーズン、

吉夢も連日、沢山のお客様で賑わっており、有り難い事でございます。

 

卒業式も無事に済み、

今年4月入社の新人さんも、各部所に配置され、

研修もスタートされていますが、皆良く働いてくださって、

まだまだ数日ですので、顔は緊張でこわばってますが、

きっとこれから、周りの社員さんが毎年のことのように、

その緊張を溶かして行って下さると、私は信じています。

 

「ありがとう!」「たすかります!」「お世話になりました!」

そう言われて、うれしく思わぬ方はおりません。

館内でも、立ち寄ったコンビニでも、出掛けたお店でも、

「おせわさま!!」「美味しかった!ごちそうさま!」と、一言発すると、

相手の方からも、ワンテンション上がった、「ありがとうございます!!」が、

かならず、返ってくると、最近つとに感じます。

黙って受け取っても、沈黙のままお店を出ても、払うものさえ払えば、

決して罪にも、咎めも受けませんが、

人生、笑顔でキャッチボール。

 

結婚当初、ある方に教えられた、

『天に貯金をしなさい』を、

どんな時も、どんな場所でも思い出しては実行して来た賜物でしょうか、

60年近くの人生、本当に困った、苦しかったと思った時にも、

後で思い返せば、救われていた・・・助けられていた・・・と思えることが、

沢山ありすぎる程ございます。

  

今年は、社長と共に還暦をむかえさせていただきますが、

高校1年の時に知り合って、はて何十年?

6帖一間でも・・・来世もご一緒に・・・と、申しましたら、

社長、照れ笑いしてました。

(いい年して、引きますね・・・。)

でも、まっさらな本心です。

   

昨日、廃業なさって2年、お隣の旧あさひや旅館さん、

ご両親閣の妙蓮寺さんに、丁寧なご祈祷いただき、

これからいよいよ館内手直しを始め、

吉夢別亭として、8月より営業させていただきます。

これからも、誠心誠意、社員さんと、

お越しくださった皆様に、

【笑顔と癒しと思い出をご提供できる宿】をスローガンに、

精進してまいりますので、

何卒、これからもご贔屓いただけますよう伏してお願い申し上げます。

暖かな早春の真っ只中、今日も生かされ大きな感謝!

                       遊歩道   大弁天 小弁天にて・・・。

ーー君の出征に臨んで言っておく。

われわれ両親は、完全に君に満足し、

君をわが子とすることを何よりの誇りとしている。

僕は生まれかわって妻を選べといわれたら、

幾度でも君のお母様を選ぶ。

同様に、もしわが子を選ぶということができるものなら、

われわれ二人は必ず君を選ぶ。

人の子として両親にこう言わせるより以上の孝行はない。

君はなお父母に孝養をつくしたいと思っているかもしれないが、

われわれ夫婦は、今日までの24年間の間に、

およそ人としての親として享(う)け得るかぎりの幸福を既に享けた。

親に対し、妹に対し、なおし残したことがあると思ってはならぬ。

今日とくにこの事を君に言っておくーー

 

( 元慶応義塾 塾長 小泉 信三氏

出征する一人息子(のちに戦死)に宛てた手紙から)

荒 了寛師 今月のカレンダーより