南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢卯月によせて・・・。

吉夢通信満ちてくる心の宿 吉夢の日常を
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イメージ:吉夢通信

2023.04.26女将通信

卯月によせて・・・。

いつの間にやら葉桜の頃となり、初夏を思わせる日もあれば、
ここ数日の寒さには、身体も驚いております。
毎年、寒い日、汗ばむ日と、その様な日々を重ねて、五月のゴールデンウィークへ突入してまいります。

4月に入社した女性5名も、各所での研修を終え、
一人々お姉さんが付き、これから若葉シールで、頑張って頂きたいと願っております。
男性1名も、すっかり皆と溶け込み、昨日もおかもちを持って、
夕食時、忙しく働いているのを、見かけました。
私共、お宿業は何度かこちらでも申しておりますが、慢性の人手不足に悩んでおりまして、
以前より中国、台湾、一昨年より、他の国々の方々に助けられて、
まだまだ意思の疎通が上手く出来なく、緊張もあり、日本語の言い回しが、
良く理解出来ない社員さんも、中には居り、
お客様にお叱りを受ける事も、多々ございますが、
本人の努力、私共の惜しみない教育・援助・協力は当然の事として、お客様のご理解を頂きながら、
何としても、この宿泊業を守り、継続してまいりたいと、強く願う次第でございます。
言葉は上手く伝わらなくても、その一生懸命さは、必ずお客様にも伝わるからと、
折々に私も、彼女達に伝えております。

4月も入社式から始まり、
夏の館内着の試作品の選定、お茶室の窯替え、幹部さんとの会議等々、
日常業務の他にも、多々ございましたが、一つ々何とかこなせまして、何より有り難いことです。
5月の連休が終わりましたら、社員旅行が予定されており、
今年はコロナ禍を過ぎ、久しぶりの旅行、大阪・京都に決まりまして、新幹線での旅となります。
社長も、この旅行が決まった後、直ぐに皆を道頓堀の、
大きな蟹の看板で有名な、「かに道楽」に連れて行ってやりたいと、
即予約を取っておりました。
ここに行くなら、社員さんにあれも見せてやりたい、これも経験させてやりたいと、
これも社長愛でしょうか・・・・。(笑)
色々な所へ行き、飲み食べする事が、大好きな人ですので、
今までの社員旅行でも、全国各地の名物を、堪能させて頂きました。
大阪出身の若女将も、行った事の無いと話している、「かに道楽」、こんな時で無いと行けません。
二泊三日の旅、皆で楽しんで来れたらと、今からワクワクしております。

今月も、後数日を数えるまでになりました。
家事をしていても、何をしていても、宿の事が頭から離れる事はございませんが、
これも私の性分とでも申しましょうか。
お越し頂きますお客様に、心地良い場所をご提供し、お休み頂く・・。
これからもその一点に絞り、切磋琢磨して、
昇る朝日、光を放つ夕陽に誓い、日々を大切に過ごして参りたいと存じます。
覗き見れば、打ち寄せる澄んだ海は、もうすっかり春の海。
今日も大自然の懐で、生かされ許され、大きな感謝!!

以前、パテシィエの辻口博啓氏のインタビュー記事を、読んだ事がございました。
実家のお菓子屋さんの危機を経験し、何しろ10年、
殆ど人間としての生活はせずに、寝る間を惜しんでお菓子一色、
能力なんて関係ない、やるか、やらないか、それだけだったと。
10年本当に馬鹿になって、
怒られようが何されようが、言われる事は「はいっ!」と全部聞いて。
お菓子の神様に魂を捧げるくらいの思いで、
トイレ掃除から何からとことんやればいいんです。そうすれば見えてくるんです・・・。

それを読みまして、私も嫁いで、大げさでは無く365日、休み無く働いた時期がありました。
当時社長だった義母も、朝から晩まで、当然休み無く働いていらしたので、
お休みの無い、旅館に嫁ぐとはその様な事だと、捉えまして、
朝は会計業務、手が足りなければ売店、お中食の準備、社員さんの賄い、家族の食事の用意、
午後の会計、法被を着てシーワールドまでの団体さんのおしぼり迎え、ご宴会場のスリッパ並べ、
売店、夕食準備、会計処理、二次会のおにぎり作り、乾き物オードブル作り等々、
何しろ夫婦で、新婚生活も無く、ただ々、身体の続く限り、懸命に働けるだけ働きました。

ある時、宴会場の舞台の上で、書家の知人の方が団体の中にいらして、
大きな紙に、「命かけて 味精進」と、真っ白い紙に、黒い墨で書かれ、
私も命かけて毎日精進をと、心に誓った事が、昨日のように思い出されます。

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