南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢霜月によせて・・・。

吉夢通信満ちてくる心の宿 吉夢の日常を
スタッフがお届け

イメージ:吉夢通信

2023.11.28日常

霜月によせて・・・。

秋も深まり、銀杏の葉が、黄金色に染まっております。

リニューアルのお部屋の改装も、順調に進み、
後は、ベットの搬入を待つばかりでございます。
昨年に引き続き、和室のお部屋を、
和モダン2ベットのお部屋に改装し、
海を眺めながら、ベットでまったり,
ソファに身を委ね、海や行き交う船をぼんやりと、眺められるも良し、
日常を離れて、お好きな様にお部屋でゆっくり、お寛ぎ頂けましたら、何より有り難い事でございます。

商いとは、飽きないで勤めると良く言われますが、
この旅館業、365日毎日、仕事柄色々な事がございますので、
飽きると言う言葉とは無縁に、過ごせておりまして、
それは、却って刺激が有り、
常に何かを頭で考え、反すうしておりまして、私のような者はボケ防止に繋がるかしら等と、勝手に思っております。
社員さんを見る上でも、出来る限り、その方の背景、家庭環境諸々までも分かって、言葉を発するように、勤めておりますが、
それでも、館が大きくなるに従い、社員さんも増え、最近は昔の家族ぐるみ的な、
ちょっと、ベタベタしたお付き合いのようなものでは無く、
ギブアンドテイクのさっぱりとした、社員さんとの関係に少しづつ移行して行っていると、その様に捉えております。
それでも、ちょっと気になる社員さんには、お節介おばさん発動・・、
これは、長年の習慣、癖の様なものですね。

新しい息吹が入って、3年。
先日も、ある年配の社員さんに、息子の事で、誉められました。一生懸命良くやっていると。
きっと、社長の後ろ姿を、見て来たのでしょう。
父親と息子の関係も、様々でしょうが、反抗する事も無く、また父親の方も、
小さい頃から、やりたい事をやりたい様にさせてまいりまして、
きっとそんなフラットな関係が、仕事にも生かされて、活き活き働けているのだろうと、
「待ちて熟さん」という言葉の通り、本人が本当に分かる時までは、腑に落ちるまではひたすら待つ・・・。
普段から、わからないうちは、困って求めないうちは、何を言っても、きっと吸収していけない物だと、考えております。
私も社長も、仕事面でも少しづつ、トップからセカンドへギアチェンジして行けたらと、願う所で、
若い2人も、それを充分認識して、働いて行ってくれると、信じております。

最近はロビーにおりまして、4時も20分を回りますと、
大きな日輪は、あっという間に、今日のお勤めを果たし、
あっという間に、日も暮れてしまいます。
秋の夕陽は釣瓶落とし…。
少しでも、明るい内にお越し下さいませ。暖かくしてお待ちしております。
日々、生きる道を試されながら、
今日も生かされ、許され大きな感謝!!

谷村新司さんの、「サライ」は、社員旅行や皆での宴会の折の、締めの歌でした。
社長から始まり、次々に社員さんが登場して、最後は皆で大合唱♪♪♪
それが、吉夢スタイル!!とでも、申しましょうか。
一体感の生まれる素晴らしい歌で、今年の屋形船でもこの曲で、フィナーレを迎え、
最後に、調理の方と社長の男同士の厚い抱擁というおまけまで付いた、素晴らしい宴会でした。
伊集院静さん、お幾つになっても、男の色気のある大好きな作家さんでした。
何を書かれても、根底にはいつも愛や優しさが溢れていて、
短い言葉からも、生き方が凝縮されたエキスのように、表現された方でした。
成人の日の、酒造メーカーの新聞広告のエッセイも大好きでした。
以前、うちの社長、偶然ゴルフ場のロッカー室で、お隣同士で、
ゴルフと競馬の話で、暫しの間盛り上がったと聞いた事が、
昨日の様に思い出されます。
ゴルフとお酒をこよなく愛して、静かに旅立たれました。


水のようにまぶしい君になれ。

新成人おめでとう。
今日から大人だと言われても、自分のどこが?何が大人なのかわからないだろうネ。
私たちも皆同じだった。懸命に生きるうちに大人になった。大人なりの考えも身についた。
自分だけがイイのはダメだ。働くにしても、歩くにしても、
自分だけがラクするのはダメだ。金を得ることだけが目的なら、早々自分を失うものだ。
その仕事は誰かのために汗をながしているか。そうして共に笑える日が見えるか?
去年の春から大人は十八才になった。なぜ急にふたつも若くなったのか?
それは信頼できる、可能性を信じて生きている大人を1人でも増やしたいからだ。
この国はアジアの中で、いや世界の中で、美しい水に満ち、美味しい水にあふれ、
素晴らしい自然に恵まれている。
その国の上を平然と兵器が飛ぶことを許してはいけないのだ。
断じて許さない。そういう大人になろう。誇りを捨てるな。
今までの大人のやり方ではダメなんだ。
さあ立ち上がろう。新しい日本人になるために。苦しくともともに歩き出そう。
立ちはだかる山も、挑めば必ず光が差す道は見えて来る。
美しい一本の渓流が乾いた喉をうるおしてくれる。
いつか命の水(オー・ド・ヴィー)を育て、乾杯しよう。
その日まで君たち新しい大人を私たちは応援し続けるから。
                
お二方の、心からのご冥福をお祈り申し上げます。

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