南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢暮古月によせて・・・。

吉夢通信満ちてくる心の宿 吉夢の日常を
スタッフがお届け

イメージ:吉夢通信

2021.12.24女将通信

暮古月によせて・・・。

空は青く、ここ小湊も数日気持ちの良いお天気に恵まれ、
今日も、お越し頂くお客様に、美しい夕陽を見て頂けるかしら等と、思いながら、
毎日空を見上げております。
日に日に寒気も押し寄せ、頬をさす風も一段と冷たくなり、
来週には、2021年もいよいよ終わりを告げようとしております。
 

今年も、コロナに始まり、コロナ、オミクロン株で終わる??
待ちに待った東京オリンピックも開催されまして、
それに伴う外国人観光客の受け入れに、
都内と近郊はホテル建設ラッシュでしたが、
蓋を開けてみますと、皆さんもご存知の様な有り様で、
合わせて私共観光業界も、昨年に引き続き大変厳しい年となりました。

 
ですが、いつも申し上げますように、宿業は立ち止まってはいられません、
この時にと、周りのお宿は、お正月に間に合うようにと、
リニューアル工事に、取り掛かっている旅館さんも多ございます。
どちらのお宿も、皆、切磋琢磨なさり、お互いさま良い刺激となっていると存じます。
ですので、この房総地域は総じて、どの旅館さんも活気が有り、評判も良く、
それぞれのお宿の特色を延ばして、どちらも頑張っていらっしゃると、
常日頃より感じております。
 
 

房総半島は、アクアラインを渡りますと、
マンモス都市の東京、横浜からのアクセスも抜群で、
渡った途端に、山あり海ありの都会に一番近い、自然豊かな田舎を楽しめ、
海鮮類は勿論、新鮮な鳥の玉子は、
東京の帰り道に、君津の道の駅で私、必ず買って帰ります。

 
千葉県は、○○発祥の地と付くものが、実は大変多ございます。

少しご紹介いたしますと、先ずは、日本酪農発祥の地、遡ること平安時代から、房総の広い牧場には、馬が放し飼いにされ、朝廷に納められ、鎌倉、戦国時代は軍馬の生産に機能され、
江戸時代には、安房国守の里見氏の牧場を幕府が直接管理し、八代将軍吉宗公は、
インド産の白牛(乳牛)3頭を、この嶺岡牧で飼育、これを基に頭数を70余頭まで増やしまして、
改良を進め、疲労回復の強壮剤、さらには労咳や解熱を効能とした薬等として、
白牛酪(現在のバターの類)という乳製品や傷薬として使った御生薬の製造を開始しました。

吉宗公が牛乳を使って乳製品を作ったことが日本の酪農の始まりとされており、
千葉県は、昭和38年5月4日、日本酪農発祥之地として、『千葉県史跡』に指定されております。
因みに、【千葉県酪農のさと】は、毎日9:30~16:00、16:30閉園、
毎週月曜日、年末・年始(12月29日~1月3日)は休園日となっており、
来園の際は、確認の上が宜しいかと存じます。
 
 

 
また、鴨川市は、日本近代サーフィン発祥の地でございまして、
1960年頃に横須賀基地の米軍兵士たちが、サーフボードを鴨川に持ち込み、
たちまち鴨川の少年たちの間に広まり、1966年に日本初のサーフィン大会が鴨川で開かれ、
次々とクラブが結成され、日本近代サーフィン発祥の地で鍛えられた少年たちは、
プロへの道を辿り、現在まで多くのプロサーファーを輩出しております。
亀田病院の先生方も、休日には目の前のポイントでと、以前、お話しを聞いた事がございます。
 
 

 
他にも、東京大学千葉演習林は、帝国大学農科大学助教授であった本多静六氏が、
学生指導の旅行で訪れ、その学術価値の高さや東京近郊であることに着目して、
1894年、清澄、浅間山(せんげんやま)を含む敷地において、国内最初の大学演習林(千葉演習林)が創設され、現在に至っております。
また極真空手の大山倍達氏が空手の修行で清澄山に入り、今も極真空手発祥の碑が在り、
師の偉業に触れようと、お参りに訪れる方が、今もおられます。
 
 

 
発祥々と地域自慢ばかり申し上げてまいりましたが、
房総地域は、温暖で、先程と重なりますが、自然にも、海の幸、山の幸にも恵まれた、
大都市からも一番近い、ふる里のようなものでございます。
コロナの自粛生活にお疲れになった方、たまには、御両親様孝行をお考えの皆様、
お子様とご家族旅行をとお考えの方々、
南房総の小さな漁村町、小湊へどうぞお出掛け下さいませ。
私を始め、社員一同、コロナ感染対策を緩めず、尚一層の注意をはらい、
消毒、うがい、検温、マスク着用、体調管理に気を付けまして、
皆様のお越しを。心よりお待ち申し上げております。

 
 

 
今年一年、皆様から頂戴致しました有形無形のお陰様に、
深くこうべを垂れ、御礼申し上げると共に、
来たる年も何卒倍旧のご贔屓賜りますよう、伏してお願い申し上げる次第でございます。
寒さ増す内浦湾は、海の底まで透き通ってまいりました。
今年も年の瀬となり、朝の光に目覚め、夕陽の輝きに一日を省みる機会を得、
偉大なる自然の懐に抱かれ、許され、生かされ、大きな感謝!!

 
12月に入りまして数日前まで、連日、業務連絡会議から始まり、
幹部会議、清掃責任者会議等々、時には朝から夕方まで、
ハードな会議で、錆び付いた頭を、フル回転させまして、
何とか年末、年始を迎える話し合いを、幹部さん方と共有出来まして、
少しホッとしております。
 
 

 
この年になりまして、以前も折々に、何度と無く書かせて頂きましたが、
今年七回忌を済ませた会長の言葉が、最近とみに思い起され、
『淑江さん!私のやった仕事を見て下さい!!と、胸を張って言える仕事をしないとダメだよ!』
と、後で、誰から見られても、恥ずかしく無い仕事をしなさい。との戒めの言葉でございました。

義母である会長の愛ある厳しい言葉でしたが、
時が経ちまして、日々言われて厳しく、痛いと感じていた言葉の数々が、
何と有り難い言葉を言って下さっていたのかと、
今となりましたら、私にとりまして珠玉の名言となり、心の中で大切に生きております。
『物も言うべし!酒も呑むべし!』と、
義母は厳愛の二法を使い分け、そのお導きが無かったら、今の私は無かったと、
未だ至らぬ身なれど、只々懐かしく、有り難く思える年の瀬の、今日この頃でございます。

西蓮寺さんから、今年も2022年版の荒 了寛師のカレンダーを、頂戴致しまして、
デスクの横で、誰にでも目の付く様に、飾らせて頂きました。
来年も、どうぞ宜しくお願い致します。

 
 

MENU

アクセス

TEL