南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢葉月によせて・・・。

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イメージ:吉夢通信

2021.08.26女将通信

葉月によせて・・・。

燃えるような暑い夏から、季節は確実に秋へ移行していることを感じさせ、
朝、夕の吹く風は、すっかり秋めいてまいりました。

連夜の花火は、少々の雨もなんのそのと、延期も無く、
今年も無事に、20日間の日程を終えることが出来ました。
また、10日の誕生寺の御山の灯篭流しが後半の日へと順延となり、
その日お泊りのお客様は、思いもかけぬサプライズの花火に、
大変喜んでいらっしゃいました。

パラリンピックも始まりましたが、衰えを知らないコロナ感染拡大の今、
自粛自粛と言われましても、もうそんなに我慢は出来ないと、
言われる方の気持ちも分らないではないと、すみません・・不謹慎ですが・・思ってしまいます。
2回のワクチン接種は終えましたが、それでも感染なさる方もおいでで、安心できませんね、
目に見えないというものは、本当に怖いです。
いつまでこの様な生活が続くのか、こればかりは、神のみぞ知る領域なのでしょうか。

その様な中、後、数日を残すのみで、8月の繁忙期を終えようとしております。
昨年は、GOTOキャンペーンのお陰様で12月まで、忙しく走り抜けましたが、
今年の向かえます9月は、入っておりました群馬の修学旅行も、中止となり、
近隣の旅館さんも、異口同音、苦戦なさっておいでの様子が耳に入り、
この我慢大会は、いつまで続くのでしょう。
8月、社員さんには、暑く忙しい中、栄養・滋養だけは取って頂こうと、
毎日、色々なテイクアウトのお店を探し、配達して頂いたり、取りに伺ったりして、
時には、昔取った杵柄?賄いおばさんとなりまして、
皆さんに精を出して頂こうと、奮闘致しました。

女将とは、女の大将と書きますが、私は全くその様な事は思っても無く、
またその器でない事を、自分が一番知っております。
ですが、お客様への思い、社員さんへの思い、家族や周りの人への思いと共に、
それを守ろうという気概と申しますか、覚悟が生まれますと、人は強く成れるものだと思えます。
女の大将は、ささやきでは無く、先ずは社員さんより先に、大きな声での挨拶を心がけ、
目配り、気配り、そして、どんな時でも、
常に感謝の念だけは忘れずにと、心がけております。
言わずもがなの、折に触れお褒めに預かる社員さんの丁寧な接客、対応には、
いつも、頭の下がる思いで教えられます。
大切なスタッフを守り、育てるには、これからも、きつくでは無く、強くしなやかに、
明るく陽気に、反省しつつ、過ごしてまいりたいと存じます。
その様な中で、人の心は強く、深くなっていくのだと思うこの頃、
大自然の揺るがすことの出来ない摂理に、今日も生かされ許され深い感謝!!

以前、何かの本で、花巻東高校の野球部監督の佐々木洋氏が、
書かれていたものが、印象深く残っております。
監督は、宿泊したホテルから帰る時は、部員に綺麗に掃除をさせると。
甲子園の時も、「花巻東の使った後は、ベットメイクがいらないくらい綺麗にしてくれた」と、喜ばれ、
わざわざ球場まで、ホテルの人たちが応援に来てくれたと。
また現在、海外で活躍している菊池雄星選手は、
例えばゴミが落ちているのを見ると、
「神様が自分を試している」と、話していたそうです。
いつも神様が自分を見ていると思うと。
大谷翔平選手も、確かごみを拾っているのでは無く、
自分は運を拾っているのだと、何かで聞いた気が致します。
人を引き付けて止まない方は、やっぱり何かキラッと光るものを、
お持ちだとつくづく、感じ入りました。
開催されている夏の甲子園、今年も沢山のドラマを、残して下さる事でしょう。
私は館内の運を、セッセと拾い集める事と致します。

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