南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢弥生月によせて・・・。

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イメージ:吉夢通信

2022.03.29女将通信

弥生月によせて・・・。

花曇りの朝。
新型コロナ感染症も形を変えながら、3年目に突入致しました。
社員さんも、龍宮城スパホテル三日月さんのご好意で、またまた3回目の接種を無事終えられ、
春休みに入り、お子様連れのお客様も増えまして、
私共も、コロナ禍に慣れつつも、緩めない事を続けていくのみと、捉えております。

コロナという三文字を初めて耳にしてから、得体の知れない恐れが、
元気でテレビで活躍なさっていた方々の突然のお別れを目の当たりにして、
より何段階もアップした、恐怖へと変わり、
お客様を受け入れておりますお宿業も、大きな変化を余儀なくされ、
笑顔や声が伝わりにくいマスク生活、消毒、検温、
ソーシャルディスタンスなる、私に取りまして新語も知り、
適度な間隔、距離の置き方等々、何もかも新しい接客のスタイルを導き出して、
現在に至っております。

以前から、人類は地球という、一つの乗り物に乗っている運命共同体と認識しており、
他国がくしゃみをすれば、隣国が風邪を引く等と言われたものですが、
今が正しくその様な時期なのではと、思わずにいられません。
女将通信で、政治や平和についてとやかく言うつもりは全くございませんが、
やはり戦争は絶対やってはいけないものだという旗印は、
今こそ、高く大きく掲げたいと存じます。
 

吉夢も、現在様々な国から、就労ビザで働いて下さっている方達に、
日々助けられ、接客にあたって頂いております。
彼らは皆、真面目に良く働き、
「日本人よりも日本人らしい」との、お褒めのアンケートやお声を、沢山頂戴しております。
ベトナム戦争で、1975年にサイゴン陥落以降、ボートピープルなる小型の漁船やヨットで、
難民となって外国へ逃げ出したベトナムの方々を、小湊の宗教団体の施設が、保護し、
永住先が決まるまでの数年間、小湊で生活し、吉夢でも働いて頂いた経緯もございます。
その時より、今まで様々なご縁で、働いて下さって来た外国の方を、社員さんも共に、
経験してまいりましたので、なんの違和感も無く、現在も極々自然に皆、溶け込んでおり、
社長も、「私共には国境も差別もありません、吉夢共和国です。」と、挨拶するのが通例となり、
私もその様な思いで、いつも受け入れさせて頂いております。
皆が笑顔で働ける職場作りが、サービス業の一番の要と、
楽しいご旅行でお見え下さるお客様をお迎えする私共も、
ハッピーでなければ、決して良い接客は望めないと、常日頃心掛けており、
私は今日もマスクの中から、大きな声で明るく彼らに、挨拶いたします。

美しい地球という碧い星を、これ以上汚してはならないと深く祈りを捧げ、漂う波に心洗われ、
今日も、生かされ許され、大きな感謝!!

息子夫婦が帰ってまいりまして、早いもので一年が経ち、
その間、ロビー、バイキング会場のリニューアル、ホームページの刷新、ワイン講習会の開催、
新プランの作成、お子様に人気のスタンプラリー、食事処ヘルプ等々、社員さんと共に、
館内を走り廻り、なんと有難いの一言。

「老兵は死なず 只 消え去るのみ・・?」
いえいえ、老女将は、まだまだ社員さん方にパワーを頂きながら、
1日々を大切に、やってまいりますぞ!!

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