南房総・鴨川市小湊温泉の旅館 満ちてくる心の宿 吉夢長月によせて・・・。

吉夢通信満ちてくる心の宿 吉夢の日常を
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イメージ:吉夢通信

2023.09.28女将通信

長月によせて・・・。

暑さ厳しい夏を通り抜け、朝晩は随分と暑さも和いでまいりましたが、
日中はまだまだ暑く、着物を着て、動けば汗ばむこの季節、
路地には、赤い彼岸花。
この時期にはもうお目見えのコスモスは、
未だ見えずといった所で、
本格的な秋の到来が、待たれるこの頃です。

先日の台風の接近に寄る大雨は、房総の地域にも、大きな爪痕を残して、去って行きました。
お陰様で、当館での被害は無かったものの、
お隣の町では、機材や飼っている牛が、流されたりと、水の恐ろしさは、
知っているつもりでおりましたが、予想を上回る雨の量に、
これが正しく、あの線状降水帯なるものかと・・・、
その雨量に、度肝を抜かれる思いでございました。

10月からは、吉亭和室のお部屋8階5階の11部屋を、
7階6階同様、2ベットの和モダン部屋へ、
リニューアルに入ります。
以前から申しておりますが、ご自分の家しかり、ベットのご要望が大変増えており、
更に快適にお過ごし頂けます様増室し、12月には完成すべく工事を進めてまいります。
お部屋は、旅館の大切な商品、1日を快適にお過ごし頂ける様に、
先日も、清掃さんとの全体会議に、出席させて頂き、
問題点を洗い出し、更なるレベルアップを共有し、お願いした次第です。

ロビーに、お入りになるお客様が、
目の前に広がる海のパノラマに、
一度は歓声にも似た声を上げられるのを、
何度もお見かけいたします。
日ごとに変わる海の景色をご覧頂き、思い出の一コマに残して下さいましたら、
それに越した事は、ございません。
春には穏やかな春の海、夏には強い日差しを受けた夏の海、
これから深まりゆく秋の海は、どのような風景を、見せてくれますでしょうか。

秋の日は釣瓶落とし。
人生は、始まりがあり、終わりがある。
今日も、目には見えない大いなる命に、生かされ、許され…大きな感謝!!

涼しい町として、最近マスコミにもちょく々あげられております、お隣の市、勝浦。
その偉人として有名な、養珠院「於万の方」またの名を「蔭山殿」は、
勝浦の城主・正木頼忠の姫君として生まれ、その後、54歳の徳川家康の目にとまり、17歳で側室となり、
二人の男子、紀州藩・徳川頼宣、水戸藩・徳川頼房をもうけ、
後の黄門さまで有名な徳川光圀公は、於万さまの孫にあたります。
義父の影響で日蓮宗の信仰篤く、女人禁制の七面山に、初めて許され登詣を果たし、
その後も、日蓮宗を庇護し、家康亡き後は仏門に入り、
様々な形で、徳川家と日蓮宗を守り抜いた生涯をおくられました。

今更ですが、手前どもの館も、日蓮大聖人が小湊で生を受け建立された、
大本山誕生寺門前にございまして、
以前より、沢山の参詣の皆さまに支えられ、今にちに至っております。
 

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