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吉夢通信

吉夢通信一覧 女将

睦月によせて

2019年01月26日
posted by 吉夢 女将

お陰さまで、今年のお正月は、

好天に恵まれ、お越し下さいましたお客さまに、

連日、大きくオレンジ色に染まった夕陽をご覧いただき、

目の前の、誕生寺のお山への初詣り等々、

吉夢でのお正月を存分に味わっていただき、

何よりの事と安堵した年の初めでございました。

 

どこかに出かけまして、鴨川と申しますと、

かならず、鴨川シーワールド、亀田総合病院と殆どの皆さまが、

お答えになる程、知名度の高い病院が近くにあります事は、

私共、お宿業に携わっている者としても、本当に心強く、

身内の病気もさることながら、お泊り下さったお客さまや社員さんの、

突然の体調不良、急病等にも、助けていただき、大変お世話になっております。

私が嫁いだ頃は、お客さまのそのような状態に対応出来る施設が無く、

社長が、夜、閉まった医院の門を叩く事が幾たびもあり、

その度にお医者様から大変お叱りを頂き、

ほとほと困った時代がございましたが、

現在は、何かありましても、亀田総合病院の救命救急センターのお陰で、

直ぐにお連れ出来ますので、

『鬼に金棒』??ちょっと古い言い回しですが、

病院の地域への大きな貢献度は、本当に有り難い事と、

現経営陣の方々、日夜、寝食を忘れて私共の治療に、

あたって下さっている関係者の皆さまには、

この場で、お礼を申し上げたいと存じます。

  

現在の亀田家のご兄弟の、ご活躍は言うまでもありませんが、

そのご両親にあたる、

亀田俊孝前病院長の「地方にあっても、日本一の医療を目指す!!」という熱い情熱と行動力、

諸々の問題、金策に走り回られた奥様の内助の功、

車の両輪のように、どちらが欠けても、きっと成し得なかった大業を、

ご夫妻で切り開き、並々ならない御苦労の末、

現在の礎を作られたことを、

先達ての地元紙で、私も初めて知った次第でございます。

常々「井戸を掘った方の、恩を忘れない」と、申しておりますが、

房総、鴨川の発展に寄与された亀田俊孝前病院長、

そして奥様へ深い謝意を、併せて申し上げたいと存じます。

 

只今、鴨川を車で走りますと、黄色の菜の花で作られた絨毯が、

冬の太陽に照らされて、いっそう美しく映え、

ひと足早い、春の訪れを知らせてくれております。

 

新しい時代の息吹を感じる年の初め、

皆さまにとりましても、良き一年となりますよう、

小湊よりお祈り申し上げます。

ロビーに差し込む夕陽は、まぶしい程の光を放って、

冬の海に沈んでまいります。

今年も皆さまに、良い事たくさんありますように・・・。

今日も生かされ大きな感謝!!

 

今年も社長と100選に行ってまいりました。

社員さんと、走り回って頂いた、汗のにじんだ表彰状です。

 

お正月明け、忘れないうちに反省会を開きたいとの申し出に、

言って下さった客室係の方の気持ちが有り難く、

出席させていただき、沢山出ました色々な事、

明日からの糧にしたいと存じます。

ほんの少しでも、ゆっくり牛歩でも、前に進んで行きたいと、

心新たに、誓う今日この頃です。

暮古月によせて・・・。

2018年12月21日
posted by 吉夢 女将

寒気が日増しに厳しくなり、

12月も、いよいよ押しつまってまいりました。

白い水仙は寒さの中、健気に咲き、

この時期、色の少ない庭を彩ってくれています。

 

5部屋のリニューアル工事完成、調理部長の「現代の名工」の受賞祝賀会等々、

吉夢の10大ニュースも、あげればキリがありませんが、

お宿業にここでいったん終わり!はございません、

今年もここまで何はともあれ、無事に辿り着けましたことに、

感慨深く、只々感謝の念が、わいてまいります。

   

何しろ12月は、あわただしく毎日が過ぎていくので、

普段の月よりも、カレンダーとにらめっこする事が多く、

門松、のし餅、鏡餅、お飾りの手配、頂き物のお礼状書き、

ひとつづつ、印をつけ確認しながら・・、

そうそう!大事な年賀状もありました。

そして、半纏を冬バージョンに交換等など、

寝ていても、あれしてこれして、それはお願いして、と、

最近単語が直ぐ出ないとの合併症と共に、

錆びかかった脳を少しでも活性化させて、

フルバージョンで、取り掛かっております。

何も、西暦と日付が変わるだけの事!なんて、

気休めは一人思うだけにして、

坦々と事を進めていくことだけに神経を集中させております。

 

来週は、吉夢恒例のクリスマスが、24日、25日で開催され、

そして週末には一気に、怒涛の年末に突入してまいります。

今年の年末、年始も、お越し頂きましたお客様に、ご満足頂けますよう、

社員さんと共に、お接待に努めたいと存じます。

沈む夕陽を眺めながら、ゆっくりと湯舟につかり、

美酒と共に、板前さんが精魂こめたお食事に舌鼓をうち、

一年のお疲れを、お取りいただけたら、

お宿業の私どもの冥利に尽きると存じます。

カラオケ、卓球台、夕食後のロビーコンサート等、

併せてお楽しみ頂けましたら、何より有り難いことでございます。

 

「光陰矢のごとし」

平成最後の師走も余日、数えるばかりとなりました。

今年も賜りました沢山のお陰さまに、深く頭を垂れ、

見上げた空には、冬の大三角。

来たる年も、平和でありますようにと、祈りつつ、

今日も生かされ、許され大きな感謝!!

 

先日出先で、昼食にお寿司屋さんに入り、

途中酢の物に、むせた咳を聞いたお店の年配の女性が、

さっとペットボトルのお水を目の前で開け、

持って来たコップに注いで下さり、

私も心で、「これこそサービス業!」なんて、

「残りは、どうぞお持ち帰りください!」と、

素晴らしいお接待だと、喜んでお店を出たのはここまで。

家に帰り、改めて見返せば、しっかりレシートには、水1ケ、

だまし討ちにあったようで、気分の良いものでは無く、

これは同じサービス業に携わるものとしてどういうものだろかと、

何か釈然としない思いで、他の方にもこんな事してなければ良いが、

なんて思ったりもした、出来事でした。

2020と叫ばれる昨今、

人を見たら・・・なんて、寂しい国にはしたくないですよね。

 

霜月によせて・・・。

2018年11月28日
posted by 吉夢 女将

一朝ごとに冷気が加わり、

火の気の恋しい季節となりました。

11月もあと数日となり、一年のあまりの速さに、只々驚くばかりのこの頃です。

 

先日、晩秋の伊香保温泉、栃木の湯西川温泉へ行ってまいりました。

お天気にも恵まれ、まだまだ紅葉も残っており、

車窓から移りゆく景色を眺めながら、目指すお宿へ向かいました。

 

社員さんとの旅行でも、どんな旅行でも、

旅は心をワクワクさせてくれるもので、

そのような仕事に就かせて頂いていることは、

私のような者には気苦労もありますが、有り難い事だと思っており、

社長も、お客様が楽しみに来られ、笑顔でお帰りになられる、

こんな有り難い商売は無い!!と、常々申しております。

だからこそ、社員さんには、時には厳しい事も伝え、

判って頂かなくてはいけないと、思うことも多々ございます。

「人(にん)見て 法(ほう)解け!!」とは、会長の良く使われた言葉。

その人の理解の状態、仕事力を見て、

伝えなさい!話しなさい!と、良く教えて頂きました。

 

最近、ふとテレビで目に止まった輝く女性。

柴田陽子女史46才、仕事は、ブランド・プロデューサー。

ローソンのヒット商品プレミアムロールケーキや渋谷のヒカリエ等々、

多岐にわたる商品開発、店舗プロデュース、コンサルティング業務を請け負い、

業種業態を超えたプロデュースで独自の地位を築き、

二児のママで有り、代官山に事務所を持つ代表取締役。

大学を卒業後、外食産業の役員秘書となり、

上司のお持たせにも、休日に色々な店舗を廻り、こだわり、

常に気遣いの様子が、垣間見え、

「経営者の傍かたわらで言動を見聞きするのは、

何よりの勉強でした。一流の人ほど周囲への気配りがすごかったり、

『 実るほど 頭を垂れる 稲穂かな 』を地でいっているのを、

目の当りにしました。それは話に聞いたり何かを読んだりして得るものとは、

密度が違います、リーダーシップ、コミュニケーション能力、

マネジメントを学んだあの時期があったから、今があると思います」

事務所のスタッフ曰く、「叱り上手にして褒め上手、

叱られ、褒められ、その反復で人は育つ、その機会を作ってもらえて、本当にありがたい」と。

時流に乗って、羽ばたいている女性に刺激を受け、

私も年を重ね、消えかかった火が、また灯り始めるような、不思議な感覚になり、

人を育てて行く中で、自分がまっ先に育てられて行く、

やはり、「愚直なれど、この道まっすぐに!」との、いつもの思いが湧き出てまいりました。

深秋の夕陽は、人を待たずに沈んでまいります、

お越しの際はどうぞ、お早めに・・。

今日も大自然に生かされ、許され、深い感謝!!

 

伊香保のホテルには、もうクリスマスツリーが飾られて、

帰ったら早速、私共でもと。

戻り帰りましたら、既にキラキライルミネーションが輝き、

フロントの方達が飾り付け下さっていて、

有り難いな~!!なんて・・。

 

いつまでも、お客様に優しい宿で在り続けたいと、

スタッフさんに助けられながら、一緒に年末まで、またひと踏ん張り!!

 

神無月によせて・・・。

2018年10月26日
posted by 吉夢 女将

実りの秋、収穫の秋、スポーツの秋・・・、

〇〇の秋に皆さまは、何の言葉を入れられますでしょうか。

私はやはり、一にも二にも、食欲の秋・味覚の秋が、頭に浮んでしまいます。

   

紅葉の便りを耳にする季節となり、

先日は、北海道の支笏湖、札幌へ行く機会がありまして、

初めて余市へも足を延ばし、

ニッカウイスキーの工場見学の機会を頂きました。

  

”日本のウイスキーの父”と呼ばれる創業者の竹鶴政孝氏。

自身のウイスキーづくりの理想郷を求め、

スコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、

豊かな水源と凛と澄んだ空気がそろい、

モルトウイスキーの原料の大麦や、

スモーキーなフレーバーを加える為のビート(草炭)が、

豊富であることも好条件で、様々な候補地の中から、

たどり着いた場所が、余市だったそうです。

  

当時の余市は民家もほとんど無く、

雑草と土塊に覆われた湿原が続く寂しい場所、

しかし、氏にはこの海風が吹く原野こそウイスキーづくりに、

理想的な場所であると見抜いたとありました。

   

昨日、お昼の団体のお客さまをご案内しておりましたら、

小さい頃、父に連れられて良く吉田屋旅館さんに泊まりに来たと、

昔、先代の父が苦肉の策でつくりました、若潮クラブの会員証をお見せ下さり、

また夕方には、ご夫妻でお見えの奥様から、

やはり吉田屋旅館の頃、泊まり、

今回はご主人とお越し下さったとの事、

そんな事を、1日のうちに二度も聞かされることは、

ほとんど無いのですが・・・。

  

そうです昨日は、父の50回忌の祥月命日の日で、

私共には忘れてはならない日でございました。

朝、ご宝前にお酒と作りました煮物を添え、

日々の感謝を申し上げて、出勤したところの出来事で、

常日頃、心に留めている先人の苦労のお陰さまを、

思い知らされる1日でございました。

  

ここ数日、高く澄みきった空に、

久しぶりに秋の清々しさをおぼえる数日、

夕陽も見事なまでにオレンジ色に海面を染め、

山に隠れてまいります。

日没も随分と早くなり、カレンダーも薄くなり後数枚、

様々な先人の残した偉業に敬意を表し、今日も生かされ深い感謝!!

  

余市の工場は、最後にウイスキーの試飲を、

グラスで3杯いただけます。

水、氷や炭酸、全て無料で楽しめるのです。

  

「入場も無料で、こんな良い思いをさせて頂けて、

お商売になるのかしら?」ほろ酔い加減の私が、つい口から出てしまった言葉に、

連れてきて下さった方が、

「吉田さんのように、何本もそのように買ってくれる人がいるから、

商売になるんですよ!」と、おっしゃり、

ここぞとばかりに買い込んだ大きな袋を眺めながら、

私も納得した訳でございました。

 

今夜は、いつもの芋焼酎から、シングルモルト余市と行きましょうか。

あ~!!肝臓の数値よ!!いかに・・・。

長月によせて・・・。

2018年09月27日
posted by 吉夢 女将

空は高く澄み、朝夕の涼風はさすがに秋を思わせ、

今年は、秋刀魚も豊漁と、

私共日本人にとっては、嬉しいニュースが入ってきております。

  

水害の心配ばかりをしておりましたら、

9月始め未明に、北海道地方を襲った大きな地震に、

青天の霹靂とはこういう事かと驚かされました。

私共の営業部長も、その時期丁度札幌に行っており、

携帯がつながり、無事を確認出来まして、

泊まったホテルは停電で真っ暗、持っていたペットボトルの水で、

顔を洗ったとか・・もちろんトイレも使えず、

その後避難所に移り、飛行機が飛ぶようになり、

無事帰って来ることができ、顔を見て安堵いたしました。

  

ホテルでも、以前から予定していた避難訓練の実施のようすを、

吉夢通信でもお知らせしましたが、

これからも折を見て、何度でも怠る事なくおこなって行きたいと、

考えております。

お宿業は、安心、安全が、必須条件!!

スタッフ共々、何事においても皆で問題にあたる、

強い共有力を育ててまいりたいと、考えております。

  

私も、今月誕生日を迎え、60台も半ばとなり、

本当に人生という道は、折々には色々な出来事がございましたが、

あっという間だとの感慨でおります。

16歳で初めて知り合い、

嫁いで40年余り、すっかり房州の風に馴染み、

勤めていた新宿のネオンも、育った高円寺の町並みも、

忘却の彼方となりました。

  

これからも、置かれたこの場所で、

あたふた、バタバタあらがいながらも、

自分らしく、己を大切に思うように、ご縁のある周りの方々にも、

思いをかけていけたらと、念じております。

あと数日で、10月をむかえ、

路地の柿の木には、タワワに実った柿が色づき始めました。

秋の房総にどうぞお出掛けくださいませ。

潮騒の香りをいっぱいにして、

皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

見上げた空には、十五夜お月様、

天地自然のはたらきに、癒され、育まれ、

今日も生かされ、大きな感謝!!

  

日本を代表する名女優、樹木希林さんがお亡くなりになったと、

連日テレビで、報じられておりました。

ついこの前まで、「死ぬ死ぬ詐欺」と言われていると、

独特のジョークのような語り口で、お話下さっていましたのに・・。

以前の事になりますが、

あの方は毎年春、ある宗教団体の団参で、

旦那様と誕生寺にいらっしゃり、

ある時、内田裕也さんだけお一人で、フラリとおみえになり、

海を眺めながら、ロビーでコーヒーをゆっくりとお飲みになったと、

スタッフが、後日伝えてくれました。

『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を失う。』高橋泥舟

( 幕末の三舟の一人他 勝海舟 義弟山岡鉄舟 )

  

無駄を好まず、しまつの方だったと聞き、

私も、少しづつ、断捨離はじめようと。

いつか使うだろう、いつか着るだろうの思いは、すっぱり捨て去り、

片付けにも、覚悟と勢いが必要だと気付きました。

この思いが消えないうちに、今年中には絶対、やりますぞ!!