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吉夢通信

吉夢通信一覧 女将

葉月によせて・・・。

2020年08月26日
posted by 吉夢 女将

ここの所、朝夕吹く風が、秋の訪れを知らせ、

庭のつくつく法師は、行く夏を惜しむかのように、鳴いています。

 

今年の夏も、夢小路の小宴会場、阿うん、夢あかり、

清澄でのお食事会場と、全てを使用し、

お部屋出しの夕食は各階、精鋭の若い6名の客室係さんにお願いし、

ここまで大きな問題も無く、それぞれの会場で、

お食事をご提供出来ました事に、安堵しております。

 

8月1日から始まりました、連夜の花火、

昨年は、何度か天候不順の為、日延べとなりましたが、

今年は、天候にも恵まれ、

1日も休むことなく、それこそ連夜の花火となりまして、

「今年は、何処も花火が中止となり、こちらで楽しめました。」

と、多くのお客さまの、お喜びの声を聴かせて頂きました。

また21日にお迎えしたお客さまには、

「1日くらい、順延にはなりませんでしたか?」と、

そんな期待もなさりながら、お越し下さった、

微笑ましいお客さまも、おいででした。

 

コロナ感染症は、未だ衰えを知らず・・と言ったところで、

GOTOキャンペーンをお使いの、

大勢のお客様にお越し頂いておりますが、

ご承知の通り、まだまだ予断を許さない状態が続いており、

こちらも細心の注意をはらい、手綱を緩める事無く、

継続して、感染症対策にあたらせて頂きたいとの思いでおります。

「備えあれば憂いなし」

つきましては、玄関入り口の消毒、センサーに寄る検温等、

引き続きご協力の程、お願い申し上げます。

 

夏の大三角形の中に横たわる天の川、

今日も生き・・・そして生かされ・・・大きな感謝!!

 

本棚の隅に入っていた一冊の本が目に止まり、7月に読み返しまして、

何か人生の指針と言っては大げさになりますが、

これからの生き方を、また教えて頂けたようで、

いつ購入して読んだのか、全く覚えが無く、

それでも、その時気になった所に、赤い線が引かれておりましたので、

きっと読んだのには違い無いのでしょうが、すっかり忘れておりまして、

それから手元に置いて、何度も々読み返し、

自分に言い聞かせるように、読み込んでおります。

今の自分の心の声に、ずっぽしはまったようで、

8月の忙しい毎日を、気持ち明るく、元気に過ごせてたのも、

この一冊の本との再会のお陰だと申して、過言ではございません。

皆さまも、秋の夜長には少々はやいですが、

スマホをいったん横に置いて、如何でしょうか。

新たな出会いの一冊に、出会えるやもしれません。

七夜月によせて・・・。

2020年07月29日
posted by 吉夢 女将

未だ新型コロナが、猖獗を極めております。

 

GOTOキャンペーンも始まり、

週末は、大分お客さまが戻って来て下さっている事が、

感じられるこの頃でございますが、

やはり、以前のような7月ではございませんで、

私共だけに限らず、

どちらのホテル・旅館さんも、苦慮なさっていらっしゃる事と存じます。

 

新型コロナ対策としまして、

今まで、朝食も個人膳で対応させて頂いておりましたが、

お客さまからの、バイキングのご要望が多うございますので、

朝食のバイキング会場も、何度も検討を重ね、熟慮し、

料理長へも、無理をお願いして、今のご提供方法に落ち着きましたが、

今より良い方法が、少しでも見つかりましたら、

それは、会場だけに留まらず、

館内ドンドン改めて行こうと、考えております。

朝の私的なコンセプトは、

ぐるり千葉の味覚探訪、美味しい千葉グルめぐりとでも、

申しましょうか、地元食材、地産地消にこだわり、

千葉の強みであります、農業、漁業、酪農全てを、

食していただく!!を、テーマに、

厳選したものを、ご提供する事にこだわらせて頂きました。

個人膳をご希望のお客様には、

従来通りの料亭阿うんでの、朝食プランもございますので、

併せてご利用頂けます様、お願い申し上げます。

お泊り頂きました朝のひととき、

吉夢のご朝食で、1日の活力をお取り下さり、

ご出発頂けましたら、有難い事と存じます。

  

台湾からの4名の客室係さんも、学びながら実践もし、

途中コロナで、休館というアクシデントにも負けずに、

若竹のように、スクスク、伸び伸び?育っておりまして、

最近では仕事も覚えて、きっちりやって下さり、頼もしくなってまいりました。

新卒の4名も、頑張ってやってくれておりますので、

無くてはならない存在に、育って行ってくれるのが、

楽しみでもあります。

 

これからも、若い客室係の皆さんと、

私を含め、心は二十歳のままの、熟練の社員さんと共に、

スクラム組んで、この難局を乗り越えて行きたいと、

雨だれ石を穿つの諺通り、強く祈る今日この頃、

自然は優しくされど厳しく、今日も生かされ大きな感謝!!

 

先日、3月に戻ってまいりました息子と、

半年強の研修でお世話になる釧路のホテルさんへ、

ご挨拶に行ってまいりました。

空港に降り立つと、久しぶりの青空が仰げ、

何か心までスッキリとしまして、

雨も大切な事は充分承知しておりましたが、

お天気は、人の心も左右する事を、ここでも実感致しました。

 

来年、一回りも二回りも大きく成長した姿で、

再会出来ます事を楽しみに、

私も、息子に負けないよう、頑張るぞ!!と、

搭乗口まで送ってくれた姿に誓って、

帰路に着きました。

 

 

 

 

 

 

水無月によせて・・・。

2020年06月26日
posted by 吉夢 女将

いつの間にか、

紫陽花は雨に濡れ、百合は大輪をつけて、

香り豊かに、咲き揃っております。

 

自粛解除に伴い、お陰さまで、吉夢も19日より約3ヶ月の間を経て、

本格的に営業再開の運びとなりました。

  

お宿業は、安全が命!!

お泊りになるお客様に、安心してお泊り頂けますよう、

フロントには、アクリルボードの設置、

ソーシャルディスタンスの為の、位置表示、

館内各所に消毒剤の設置、

スタッフにも、検温を始め、こまめな手洗い、うがい、消毒等、

毎日の健康チェック表の記入、

マスク、フェイスシールド、ブレスシールドの装着等々、

細かく取り決め、お願いしております。

何もかも初めての事ですので、皆で試行錯誤しつつ、

問題点をひとつづつ片付けながら、

再開前には、各客室を皆で念入りに清掃、消毒し、

営業再開を目指し、やってまいりました。

 

リーマン・ショック、東日本大震災、

昨年の千葉を襲った台風、間髪入れずの集中豪雨と、

いくつもの問題に対峙してまいりましたが、

今回のコロナほど、先の見えない、苦しいと申してよいのか・・、

経営者として、このような局面は、

言葉も出ないほどの、重いものとなっておりますが、

出てくる問題は、必ず意味ある事と捉え信じて、

これもきっと、宇宙の・・・、神仏の尊いはからいだったと、

いつかきっと言える日が来ると信じて、

愚直に、進んでまいりたいと存じます。

  

コロナウイルスの影響で、

一時的とは言え、CO2排出量が減っているとか、

ハワイの海は、日焼け止めオイル等に汚されず、

砂浜も今までに無く、綺麗になっていると聞きました。

何事も一方的に見たり、自分の利益の追求のみで申すのでは無く、

これからは、地球レベルの物の捉え方が、

大切になっていくのではと、少し考えさせられもしております。

 

そのような中ですが、

7月の末からは、いよいよ夏休みがやってまいります。

8月から毎日、ホテル前の小湊漁港の防波堤から打ち上げられます、

夏の空を彩る連夜の花火も開催となりまして、

また、毎年ご家族連れに大好評の、お子様広場等、今年も趣向を凝らして、

三密を防ぎ、よく熟慮して、執り行ってまいりたいと考えております。

 

或る日は、空や海面を紫色に染めながら、夕陽は山々へと沈んでまいります。

願いはいつか叶うものと星に祈り、

宇宙の営みに、今日も生かされ、許され深い感謝!!

 

2008年12月よりスタッフでスタートとなった吉夢通信ですが、

いつの間にか事務所のS・H女史が中心になって、

館内であった事、近隣に外出して出会った事柄を、

言わなくとも、いつも発信して下さっていて有難いです。

 

私などは、毎月忙しさに紛れて、

「わー!!もう月末になる~!」と、

パソコンに向かって打ち始めますと、

自身の、1ヶ月の反省のようなものが、

ドンドン浮かんでまいりまして、

今では私にとりましての、

良い見返りの、機会になっております。

また今日から、すべてを年のせいにせず、

心入れ替え、やっていきたいものと考えております。

早苗月によせて・・・。

2020年05月29日
posted by 吉夢 女将

 ≪憂きことのなほこの上に積まれかし、限りある身の力ためさん。≫

ニオイバンマツリの香り漂い、ユリの花も、随分と背を伸ばしてまいりました。

 

新型コロナ感染症の、緊急事態宣言の全面解除が発表され、

いよいよ、眠っていた身体と頭を、動かす時がやってまいりました。

午前中は、数人の幹部さん方と久しぶりに、これからのオープンにむけて、

やらなくてはならない事柄等々、話し合いました。

先ず、6月の12日金曜日、13日土曜日の両日、

県のまたがない千葉のお客様から、営業再開し、

6月19日金曜日より、本格的に営業開始してまいります。

 

まだまだ感染症も、終息に至っておりませんので、

まずは、受け入れさせて頂きます私共スタッフが、

健康管理を充分した上、

お客様の、お迎えから、お帰りまでの安心、安全を第一に心がけ、

努めてまいりたいと存じます。

 

私事になりますが、お陰さまで、この5月で小湊へ嫁ぎ40年の節目を迎えさせて頂きました。

旅館業の右も左も分らぬスタート、

毎日起こる一つ一つに、どぎまぎの連続でしたが、

「私の仕事を見て下さい!!」と、いつも胸を張って言えるような、

その様な仕事ぶりで、働かなくてはいけないと、

当時の社長である義母に、厳しく教えて頂いたこの言葉が、

今もって仕事に向かいます折の、指針となっております。

至らぬ嫁である私を、

一生懸命育てて下さり、導いて下さったと、

折に触れて、懐かしく有難く思い出されます。

 

これからの旅館業も、一連のコロナ感染症対策で掲げられました三密等、

社会と関わり合いながら、残しておくべきものと、

変えて行くべきものを精査し、

お越しいただくお客様に、心地良いお時間をお過ごし頂き、

スタッフ一同が、「私のやった仕事を見て下さい!」と、

各々のおかれた場所で、仕事にまい進出来ますよう、

私も、心を砕いてまいりたいと存じます。

 

5月の爽やかな風に木々は揺れ、旗はなびく、

今日も生かされ、許され大きな感謝!!

明るい方へ 明るい方へ。

一つの葉でも 陽の洩るとこへ。

やぶかげの草は。

 

明るい方へ 明るい方へ。

はねはこげよと 灯のあるとこへ。

夜とぶ虫は。

 

明るい方へ 明るいほうへ。

一分もひろく 日のさすとこへ。

都会(まち)に住む子らは。

     〈 明るいほうへ  金子 みすず 〉

 

コロナ感染症拡大で、疲弊してしまった心が、

明るいほうへ、やさしいほうへ、あたたかいほうへ、

向かって行くことを、願ってやみません。

小湊の海は、今日もあかるく、やさしく、あたたかいです。

卯月によせて・・・。

2020年04月29日
posted by 吉夢 女将

新型コロナウイルスの感染拡大により、

日本はおろか、世界中が未曾有の危機にさらされております。

  

普段ならゴールデンウィークに入りまして、

私も気合が入り、館内人の動きで、活気のある時期ですが、

臨時休館という事になり、旅館業も厳しい状態が続いております。

今、春の房総、どこへ参りましても、花いっぱいが楽しめ、

季節も爽やかな、行楽には一番良い時期でございます。

昨年の9月の台風被害からの、修行ともいえる様々な事柄には、

全く持って手の打ちようの無い状態でございます。

  

人生、二者択一と、私はいつも捉えており、

少し歩くと分かれ道、そこで選択した道を歩いて行くと、

また分かれ道と、その様な事を常に繰り返して行くうちに、

60も半ばを過ぎ、今に至っていると言えます。

その時々に起こった様々な事に余り諍わず、

川の流れに乗るように生きて来たと、言えるのではないかと思います。

あの時・・・していれば良かった等は、余り考えた事は無く、

折々を精一杯、私なりに、天から与えて頂いた運命を、

踏ん張ってやって来たと、言えると思います。

 

それには、幼い時に父を亡くし、

嫁ぐまでの、20数年育てて下さった、信仰心篤い生家の母や、

やはり先代亡き後、女手ひとつで、旅館を盛り立て、

義母の智恵あるその姿を、30数年傍でずっと見させて頂いて来れた事が、

今の私の心の礎となっていると申して、間違い無いと確信しております。

  

ここまで脇目も振らずに走り続けて来て、

今この様な思いもしなかった時間を頂きまして、

これを次のステップに繋げるように、

良き選択が出来ますように、

今は自分をより深く見つめ直す、絶好の機会と捉えたいと存じます。

  

収束がみられた暁には、

疲れた皆さまの身体や心を癒せるのは、

温かな温泉と、美味しいお食事でお迎えする、

この宿泊・旅館業だと、強く自負しております。

八方手を尽くし、何がなんでも耐え忍び、

その日の訪れを、心待ちにしたいと、願ってやみません。

  

若草萌え、鯉のぼりは、青空にはためく、

大自然の営みは、日々怠ることなく・・。

今日も生かされ許され大きな感謝!!

  

 

  生きる  

      谷川 俊太郎 詩

生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみすること

あなたと手をつなぐこと

 

生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして

かくされた悪を注意深くこばむこと

 

生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ

 

生きているということ

いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いま兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ

いまいまがすぎてゆくこと

 

生きているということ

いま生きているということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ

 

新型コロナ感染症の1日もはやい収束を、

皆さまのご健勝を、

小湊の海より、心から願い祈るものです。