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吉夢通信

吉夢通信一覧 女将

弥生月によせて・・・。

2020年03月27日
posted by 吉夢 女将

我が家では、桃の花、梅の花、桜の花、チューリップ、カラーと

それぞれの花が、それぞれのタイミングを待って、

一斉に咲き揃いました。

 

コロナ感染は、私ども観光業に、大きなダメージを与えて、

現在もまだ、収束、終息の見られない無い状態で、

日本国民挙げて、待ち望んでいた「2020年東京オリンピック」も、

来年に延期となりましたようで、

地球家族は、どちらの国をとっても、現在、大きな試練に立たされております。

 

吉夢も、3月、4月に入っておりました団体のお客様はすべてキャンセルとなり、

リーマンショック、東日本大震災よりも大きな試練が襲い掛かって来ております。

この波が去るのを、じっーと海の底で耐え忍ぶのか、

奮い立たせて、波に挑むのか、

皆目検討が付かない状態でおりますが、

日々に感謝しつつ、手探りしてでも、今、出来ることに、

全力で当たっていくしか術がないと、認識しております。

毎日、マスコミではマスク、アルコール消毒剤等の転売、品不足、買占めの問題が、

流されておりますが、このような時こそ、皆で助け合い、支え合い、

人として持たされてある優しさを、分かち合う時では、ないのでしょうか。

 

お陰さまで、小湊は昔ながらの小さな漁村、

街や家屋を抜ける春の風は、沢山の潮風のミネラルを含んで、

すーっと通り抜けて行きます。

  

今年は海温が高く、ひじきの生育が遅いと。

今日も、漁師の方々が、岩に自生した茶色のひじきを鎌で狩り、

大鍋で蒸かし上げると、真っ黒な日本一の太く長いひじきとなり、

私はそれを購入すると、

いつも、その中にこんにゃくや大豆、人参、油揚げを入れて、

春を丸ごと頂いております。

 

海に向かって、大きく深呼吸をしますと、

今起こっているモヤモヤした胸の思いが、雲散霧消致します。

自粛と言われましても、外に出掛けたくウズウズするこの季節、

館内は、このような時期、清掃は念入りに、消毒は欠かさず、

念には念を入れて、各部所、仕事にあたっております。

どうか一日も早い、終息を祈らずにはおれません。

 

神仏の創造された尊い星「地球」。

それを大気汚染、温暖化で汚すのも、

守り浄化するのも我々人間の仕業。

今日も、大自然に生かされ、許され、大きな感謝!!

 

先日、昨年秋の検診で病を得て6日間、

鴨川の亀田病院に入院、お世話になりました。

朝の情報ニュース番組から、

大好きなMr.Childrenの桜井さんの歌声、

30日から朝のテーマ曲として、放送されるようです。

タイトルは、「The song of praise 」

直訳は「讃える歌」

やり場の無い悲しみを、

先の見えない不安を、

思うように動かない現実を、

誰かのせいにするのではなく、

批判するのでなく

自分を、 誰かを、 何かを、 

讃えようとする歌です。

  

1日の始まり、

テレビに映し出される誰か。

その姿を観た別の誰かが

「あなたがそうであるなら私も」

と希望や勇気で心を強くする。

そんなイメージで出来上がった曲です。

まだ不安な状況は続いていますが、

番組を通じて、今を生きる自分たちを、

互いに讃え合えるよう願っています。( 桜井 和寿 )

とのコメント。輝いて素晴らしい!!

そうですよね、いまこそ私たちは、

清濁併せ持つこの世の中に、一筋の灯りを一人ひとりが掲げ、

『私に何か出来る事がございますか?』と、

奪い合うのでは無く、与え合う世の中に、

して行きたいものと、節に願いたいと存じます。  

       

梅見月によせて・・・。

2020年02月24日
posted by 吉夢 女将

今年も、沈丁花の季節となりまして、

「おはよう」「お帰りなさい」と、朝に夕に、

庭からほのかに漂う、香りの挨拶を受け、

このひとときだけでも、幸せな気分が増します。

 

昨年の9月からの数々の災害を乗り越え、

今年は心機一転!!と、はやる気持ちを抑えて、

令和2年の新春を迎えましたが、

観光業、旅館業全般を大きく揺るがす、

新型コロナウイルス感染症・・・。

厳しい・・の一言ですが、「この時踏ん張らないと!」の気持ちで、

気合いをいれて、なんとか毎日を過ごしております。

今は、一日も早い終息を、祈らずにはおれません。

 

そのような中、台湾からフレッシュな4名の方(内1名は3月に)が、

3年の就労ビザで、海を渡り吉夢の仲間入りに。

それぞれに付く客室係の先輩お姉さん方も、立候補という思い掛けない形で決まり、

本人達が書いた、志望動機の書類読ませて頂き、

先日のルーム会議の折も、皆が、

「自分もまだ不完全だが、教えながら、共に学び成長していきたい」と、

異口同音に言って下さり、

またまたおばさん?いやいやおばあさんは嬉しく、

胸熱くなってしまいました。

 

社長も、「自分の仕事をしながら、大変な中、一銭の得にもならない事を、

進んでやって下さり、ありがとう!」と、打ち合わせ会議での冒頭の挨拶、

素晴らしい!キラキラ輝いている!吉夢スタッフ!!

篤い志の皆に支えられて、4月には5名の新卒を迎え、

吉夢はまた更におもてなしに磨きをかけ、共に成長していきたいと、

「新型肺炎もなんのその!!」と、

笑顔で、お客さまをお迎えしたいと存じます。

ほら、春はもうすぐに。

今日も生かされ許され、大きな感謝!!

  

先日、日蓮聖人御降誕800年の前年祭として、

大本山誕生寺さんで行われました、「第1回お題目サミット」

「お題目をお唱えするすべての教団が、教義・主義・主張の垣根を越えて、

純粋な気持ちで、日蓮聖人が弘めて下さったお題目をもって、

その誕生の地である小湊に、兄弟姉妹一同が集い、

お題目を捧げ、日蓮聖人の御降誕をお祝いしましょう」と、

第84世石川日命貫主様が、発起人となり、

尊いお題目をあげる日蓮宗他、各教団が、一つに集い、意見交換し、

共に助け合い、「南無妙法蓮華経」の広宣流布と、

世界平和に向けての、精進を互いに誓い合う、

意義深い会合が行われました。

  

そもそも昔より、人を幸せに導く為の宗教が、

「自分の教え、教団だけが、正しい。」という排他的な思い込みから、

宗教戦争が生まれ、殺戮も厭わない争いにまで、発展しております。

生きて行くうえで、仕事でも、信仰でも、スポーツ、趣味、ボランティア等、

様々な活動で、自分を磨く。

それを、山登りで例えれば、登り方は様々あっても、

目指す、到る頂上は、皆同じ場所であると、

確かに思える、今日この頃でございます。

睦月によせて・・・。

2020年01月30日
posted by 吉夢 女将

1月もあっという間に、月末を迎えまして、

先だって、誕生寺さんの団参で、身延山久遠寺、甲府の遠光寺へ行かせて頂きました。

 

誕生寺の御山も、来月の2月16日、日蓮聖人ご降誕会に、

お題目サミットと銘打ち、「南無妙法蓮華経」の、

お題目を唱える宗派、団体がその垣根を越えて、

一同に介す式典がございます。

 

バスの車中で、私が40年前に嫁ぐ前から、お勤め下さっている、

吉夢の、生き字引のような社員さんが、

60代の時よりも、70代になってからの方が、

時間の経つのが、もっと速くなると話して下さり、

私、間髪入れずに、「えぇぇ~!!」と、

バスの中に居る事も忘れて、叫んでしまいました。

今でも速いと思っておりますのに、とんでもない事でございます、

これ以上、超スピードになりましたら、どうしたものでしょう。

しかし、お手本のような先輩がおっしゃるのですから、

それは、決して間違っていない事なのでしょう、

ここはしっかり、受け止めさせて頂かないとなりません。

 

日蓮聖人のお言葉にありますように、

「先ず臨終の事を習うて後に他事を習うべし。」

人の寿命は無常で、

賢い者も、愚かな者も、老人も、若者も、

いつ生命を失うかわからない儚さが世の常である。

だから、人はまず死に対する心構えについて習い、

その後に、他の事を学ぶべきなのだと言う事でしょう。

   

神仏は、生きるものの命を無限になさらなかった・・限りある命にした事が、

私どもの学びであり、きっと、人生において大切な時間の使い方、

過ごし方にも通じるものと存じます。

有限だから有難い、有限だから大切にと、必然的に、人生観も変わってまいります。

斯く言う私も若い頃は只々、無我夢中で過ごし、

周りをゆっくり見渡す余裕も、深い思いにも、至れませんでした。

年を重ねても、禍福は糾える縄の如し・・の言葉にもございますように、

常に覚悟を持って生きて行かないといけないと、

昨年の大きな出来事に、深く学んだところでございます。

 

日の入りも、僅かづつですが、延びてまいりました。

早春の小湊の海は透明度を増し、水仙の香りが萌えております。

歳月人を待たず・・・。

限りある命をいただき、今日も生かされ・・許され・・大きな感謝!!

 

〇 お客様の笑顔

〇 社員の幸福

〇 地域社会への貢献

吉夢理念の三箇条、

存命中より何かにつけ、会長が我々に伝えて下さってきたものを、

昨年、社長が判り易く、三箇条にして打ち出して下さいました。

本年より、会議の始まりに皆で唱和し、話し合いを始めております。

お客様から笑顔を頂き、その喜びが働く私どもに伝わり、

地域社会へと還元されていく。

その会社の在り方によって、上に立つものが判ると申しても過言では無いと、

年の初めに、更に衿を正して、

心新たに進んでまいりたいと存じます。

暮古月によせて・・・。

2019年12月22日
posted by 吉夢 女将

寒さが日増しに厳しくなり、令和初めての師走を迎え、

皆さまも、気忙しい毎日を送っていらっしゃる事と存じます。

 

年の始めには、思いもしない、考えもしない事ばかりが、

この1年の間に起こりまして、

人生には、上り坂、下り坂、そしてまさかの坂があると言われますが、

今年は、まさか!まさか!の連続で、

後半は、それにスピードが増し、ジェットコースターさながらの、1年となりました。

そんな心臓に悪いと思える事ばかりが続いた1年でしたが、

ここまで辿り着け、今ここに居られる事すべてが、

有難い事と、深い感慨の中におります。

  

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。

と、ありますように、焦らず、ゆっくりと、今を味わいながら、

思い通りにならないことが、当たり前だと思っていれば、

不平不満も起こらず、歩んで行けるという事でしょうか。

来年、創業90周年を向かえるにあたり、

今年は大掃除の年、踏みとどまり、見返り、反省の年として、

新生吉夢として、立ち上がり、また新しい一歩の年とする為に、

出てまいりました事柄ひとつひとつの禊を、

厳粛に受け止めなくてはならないと、

私自身、思いを強く、新たに、進んで行く覚悟でございます。

 

今年皆さまより、賜りました沢山のお陰さまに、深く御礼申し上げますと共に、

来たる年も、何卒ご贔屓賜りますよう、ひとえにお願い申し上げる次第でございます。

元旦には、ロビーで行われる、恒例お餅付き、

午後からは、お茶室での初釜、裏千家の酒井先生と門下の皆様にお出で頂き、

お抹茶とお菓子のお接待、

ファミリーでカラオケ、卓球、夜はロビーコンサート鑑賞等、如何でございましょうか。

社員一同心いっぱいの笑顔で、皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

 

今日も、夕陽は静かに山へと沈んでまいります。

大いなる命の源で、今日も生かされ許され深い感謝!!

 

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。

急ぐべからず。

不自由を常と思えば不足なし。

心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。

勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。

己を責めて人をせむるな。

及ばざるは過ぎたるより優れり。

              ( 徳川 家康 )

幼い頃から人質生活が長く、苦労を強いられて育ち、

成人の後も妻子を失い、ひたすら忍耐の道を歩み、

やがて信長、秀吉も叶わなかった天下統一を果たし、

徳川300年の礎を作った祖に、

学ぶところ大と、私も、心に留め置きたいと存じます。

霜月によせて・・・。

2019年11月21日
posted by 吉夢 女将

朝晩めっきり寒くなり、お布団の恋しい季節となりました。

暑い々と言っておりましたら、大好きな秋を楽しめずに、

朝晩冷え込む晩秋となり、いよいよ、

来月は師だけでは無く、私も走る、師走月となります。

 

毎年の事ながら、一年のなんと速いこと、

年を重ねて尚更、その思いが強くなってまいりました。

そして、今年の夏以降の、台風災害、

その後に追い打ちをかけるように、豪雨被害と、

15号は千葉の被害が甚大でしたが、

翌月は少し回復して、お客さまが戻っていらしたと思えた時に、

19号で、いつもこちらにみえる栃木、群馬、長野のお客さまが、大きな被災にあわれ、

自分のところの事ばかり、心配していられなくなりました。

 

その様な中ですが、先日、秋も深まった盛岡は岩手、そして仙台へと行ってまいりました。

当初10月の予定でおりましたが、

ご存知のように、台風の被害に遭われた旅館さんもあり、

11月に日延べとなりましての、研修旅行でしたが、

ちょうど、紅葉の時期と重なり、見事な紅葉見物が車窓から、

また直に観ることが出来ましたのが、今回の大きな収穫となりました。

 

平泉を本拠地に、東北一帯を治め、栄華を極めた奥州藤原氏、

清衡により建立された中尊寺金色堂は、

屋根、内部の壁、柱などすべてを金で覆い、

まばゆい金と螺鈿の細工に、現代に暮らす私共が感動するのですから、

昔の方は尚更の事、目を奪われ驚かれたと思われます。

その政権の基盤は、奥州で豊富に産出された砂金を元に、

北方貿易を盛んに行い、奥州藤原氏の100年に及ぶ繁栄を、

磐石なものにしたとありました。

 

栄枯盛衰世の習いと申しますが、

栄えたり衰えたりするのは、当たり前、当然の事と捉えなさい、

ということに行き着くのでございましょうか。

吉夢も、来年お陰さまで 「90周年」 を迎えさせていただき、

また新たな一歩を踏み出します。

誕生寺さんの境内の茶店から、先代の父が興しました吉田屋旅館となり、

私が嫁いだ頃は、ニューこみなとホテル、

新築オープンしまして、ニュー小湊ホテル、

吉亭・夢亭・中央館が一緒になり、満ちてくる心の宿 吉夢と、

現在の名称だけでも、これだけ変わってまいりまして、

その90年の歳月の中には、その折々のご先祖さまの思いや、

ご苦労が偲ばれるのでございます。

創業当時の金銭的なご苦労、(これは今もってと書き添えます。)

木造からコンクリートへの建築、

父の、6人の子供を残しての逝去、その後の母の細腕繁盛記ばりの奮闘、

このブログには、とても書ききれない、

山あり谷ありが、ございまして、現在に至っております。

以前、100年続く老舗企業の上位3位に、旅館・ホテルがあると、

社長に聞いたことがございます。

全国各地にある旅館、ホテルさんも、

その折々の時代に、湯治場から旅館・ホテルへ等、

様々なその時々の、ニーズを捕らえて変化をしながら、

存続して今に至っている事と存じます。

今年、平成から令和へ元号は変りましたが、

私共も変えていくものと、変えずに大事に扱っていくものの、

取捨選択を毎日繰り返しながら、時代に対応し、存続し、

次の100年を目指して行きたいと祈るこの頃、

諸行無常を肌身で感じ、今日も生かされ大きな感謝!!

  

先日、まいりました東北で、

仙台にお住まいのお若いガイドさんから、

震災のお話、聞かせていただきました。

 

印象に残りまして、教訓にもなりますが、

地震の折は、遠くに逃げるよりも、高い所に逃げろ!!でした。

津波の奇襲を考えましたら、出来るだけ遠い所に、急いで逃げたくなりますが、

車は災害の時には、非常に危険な乗り物になるそうで、

海と共に生活している私共には、

学ぶところ多々のお話を、お聞きする事が出来ました。